ねえねえあのね。
ねえねえあのね、わたし最近、すっごい愛されてるなぁって感じるの。
ほしいものはなんでもくれる。おなかがすいたらごはんは作ってくれるし、眠いときは甘えさせてくれるし、行きたいところには好きに行かせてくれる。それでいて、いっつも頭を撫でられて、何をしても許してくれるし。
わたしはあなたに何にもしていないのに、なんであなたは、わたしにこんなによくしてくれるの?
ねえねえあのね、わたし最近、すっごい愛してないなぁって感じるの。
ほしいものはなんでもくれるのに、おなかがすいたらごはんを作ってくれるのに、眠いときには甘えさせてくれるのに。それでいて、何をしても許してくれるのに。
あなたはわたしになんでもしてくれるのに、なんでわたしは、あなたにこんなに何にもできないの?
愛してるとか愛してないとか、そもそもわかりえないことなのかもしれない。だって、違うから。わたしとあなたは、違うから。わたしはわたしなの。あなたはあなたなの。あなたはわたしで、わたしはあなたではないの。
ぽかぽかお天気おなかいっぱい、それで幸せ。それしかあなたはわかってくれない。機嫌が悪かったら目をおっきくして、低い声で怒る。それも、本当にわかってくれてるかわからない。
「わたし怒ってます」なんて、言えないんだもん。だって、わたしとあなたは違うから。
ほしいものはなんでもある。でもそこに足りないのはわたし。応えられないわたし。どこまでいっても、死んでも、わからない。
そう思い込めば、少しは開き直れるのかな、わたしとあなたは対等じゃないって思い込めば、少しは楽になれるのかな。
わかったらいいとか、わからなかったらだめとか。そんなことすらわからないし、そんなことがわかったらいいのか、そんなことすらわからなかったらだめなのか。でもわたしはそんなことすら考えないし、一緒に考えることもきっとないよね。
それでもいいやって思えたら、わたしはちょっとだけ楽かも。いい一日が、ちょっとだけいい一日になる。
っていうエッセイ?ポエム?短編小説?でした。
今までの思考系とはまた違う文章にも触れてみたいと思って、本当に僕の「なんとなく」という感覚だけを頼りに、書いてみたって感じです。
また書くかもです!
てぃおる