てぃおるの妄想録。

妄想・思考のはけ口。書きたいことをうんざりするほど書きたい。

思わなければ、未来はない。

最近、よく本を読む。 自己啓発系・エッセイ・小説、なんでも読む。

 

毎回のようにそれらを読んでは、感想を書いてはいるのだが、どうにも僕は根っからのひねくれ者で、それらの「穴」を探してしまう。

 

これはとにもかくにも僕を困らせてしまう。いいな、ステキだなと思う一方で、でもこれって因果関係ないよね、これって局部的なものだよね、といった具合に。

 

 

批判的思考はもちろん良いと思う。(すぐに何かを鵜呑みにしない一歩引いた見方はある種自分の強みだとも思っている。)

しかし、それは、何かに対してただ否定的に思考することではなく、それらの論理や因果関係などを適切に分析し、本質や最適解にたどり着くためのツールとして活用され初めて意味をなすのであって、僕の場合、ただケチを付けるだけで終わりだ。一番厄介な人間だ。(そこに未来性がないことは、一転して自分の弱みである。)

 

この本を読み、そしてあの本を読み、そしてその本を読む。そして僕は今日も生きていく。

 

 

…………ところで、僕はどんな影響を受けただろうか?

 

この本がよかった、ためになった、そう口では言ってみても、僕の中にはその思考も行動指針もいつの間にかなかったことになっている。

 

なぜだ。僕にとって、読書はなんなんだ。

……いや、読書に限った話ではない。映画にしろ、誰かのセミナーにしろ、誰かと飲んで話したことでさえも、いつの間にかなかったことになっている。確かにそこにその存在はある、そしてそれと僕とがふれあった経験という事実も間違いなく存在している。

なのに、どうして僕はそれを信じることができないのか。

考えてみると、どうやら僕は過去の自身の経験に基づいて未来を規定する人間であり、まったく知りもしない人間の人生観から未来を規定することを、生理的に受け付けたくないようだ。生理的というか、自分のことは自分が一番わかっているし、他人、ましてそんな知らない人間の言うことは、僕の生き方には合わないと勝手に決めてしまっていることが多い。

それもまたある種強みではあるが、一度この沼にはまると、これがなかなか抜け出せない。

 

僕の未来は僕の経験が決める。言葉だけみればかっこいい。でも僕の未来は、今間違いなく滞っている。その本を読んで、ちょっとほめて、ちょっとけなして。それから僕の行動は、何一つ変わっていない。そして何も生み出していないことに気がついた。

だとしたら、僕は一体何を信じればいいのか。

 

 

おそらく僕が信じるべきは、自分ではなく他者にあり、他者の非他者性であると思っている。

「わたしとあなたは違う」

確かにそうかもしれない。僕はこれまでそうやって人生を歩んできた。だれも僕のことなんかわからない、だからお前の言ってることは僕にはあてはまらない、というふうに。

 

ただ僕が思っている以上に、僕はあなたや彼らと実は同じであり、決して他者なんかではないということだ。人と違うことについていちいち思考をめぐらすのは疲れるし、僕はいつまでたってもただの僕だ。昨日の僕は今日になっても明日になっても変わらない。

 

だから僕はこれから、本に限らずもっとそれらを信じて、そして自分も同化しようと思う。自分でも何を書いているのかわからないが、実は僕はこのブログを書く前にすでにある本に影響されている。それに気がついた途端、たちまち気持ちが良くなったのだ。

やる気のスイッチ!

やる気のスイッチ!

 

 

山崎拓巳さんという方の『やる気のスイッチ!』に書いてあったことである。

思ったことは叶う。現実は自分が作り出している。

 

そんなバカな。彼も著書の中でそう語っている。逆に、何をそんな当たり前のことをという人もいるかもしれない。だが僕にとっては、これはとんでもない価値観の破壊だった。

 

僕が決めることは今まで僕の経験からはじき出した計算結果だけだった。それが、「君の現状とも過去ともまったく程遠い世界をまず設定するんだ」というもんだから、これは到底信じられない。しかし、これを信じることこそが、未来を明確に思うことこそが、今の自分には必要だということに気がついた。

 

本で読んだこと、映画で学んだこと、全て僕の経験にはないものだ。ないものだからないのだ。だが、それがあるであろう、それを生かしているであろう未来の自分を信じた上で、今を生きるべきなのかもしれない。僕の今は、過去に依存しすぎていたのかもしれない。今の自分には、「思う」ことが徹底的に欠けていた。本もセミナーも他者も、僕ではないとして、「思う」ことを否定していたのだ。それがひいては僕の未来さえも否定してしまっていた。

 

 

「思ったことは叶う」らしい。上等じゃないか、信じてみようじゃないか。突拍子もなく僕の経験にもない、まるで不思議な未来。

ワクワクしてきた。

 

 

てぃおる

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